CUSTOMER VOICE
INTERVIEW
専門医不在による「治療の遅れ」から患者を救う
スピード・セキュリティ・治療効果重視の救急医療DX
慶應義塾大学医学部救急医学 専任講師
山元良様
慶應義塾大学医学部救急医学 助教
西田有正様

「開放骨折」という、治療方法を誤ると重篤となる外傷 初期治療をサポートするアプリを開発
24時間体制で、軽症者から重症患者までを受け入れれる救急医療の現場において、治療結果を左右するのが初期治療です。事例のひとつが「開放骨折」という、骨が露出するほどの重い外傷。「専門医がいない」という理由で病院から救急搬送を断られるケースが多く、受け入れ先を探し、たらい回しにされると治療が遅れて合併症を引き起こしてしまいます。そこで、どんな医師でも初期治療ができるよう、直感的に手順を確認できるアプリを考案。開発をKOZOCOMさんに依頼しました。

社会課題を解決する教育ツールの創造 命を守りながら高度なセキュリティを保持
「開放骨折」の場合、順を追って治療すれば確実に治癒につながる外傷です。そのためには、一秒でも早く抗菌薬を投与して処置することが必須。過去に治療経験がない医師でも、アプリを見ながら対応し、専門的な病院へ転院・搬送するという流れをつくることで治癒効果は高まるはず。ただ、アプリ開発にあたって、最大の懸念はセキュリティでした。万一アプリから医療情報が漏洩すると、個人情報保護法に違反するリスクがあります。ここが、最もKOZOCOMさんと協議を重ねた部分でした。

医師の課題を把握しながら システム開発の知識をわかりやすく提示
医師である私たちはシステム開発に慣れていませんが、KOZOCOMさんは、私たちにもわかりやすい形で提案してくれたと思います。例えば、「こういうことがしたい」「ここが心配だ」と課題意識を伝えると、自発的に運用面まで含めたベストな対応をしてくれるのです。単にできる、できないを伝えるのではなく、「この方法を使えば運用がスムーズになる」といった、現実的な選択肢を提示してくれたことが、短期間での開発につながったと思います。具体的には、患者情報は専用のタブレット端末内に留め、外部とデータを連携する際には匿名化を行うという、法規制を遵守できる強固な仕組みをかなえていただきました。

利便性よりも治癒効果の向上を求めて 次なるステップへの期待
医療現場は非常に多忙なため、オンラインで簡潔に打ち合わせできた点も良かったです。さらにUIのデザインは不要な装飾を省き、一目で情報がわかる配置にするなど、医師の要望に技術力で応えてもらえました。現在、アプリは実用を開始し、治療結果に変化が生まれるかどうかを測定するフェーズに入っています。医師が望むのは利便性ではなく、患者さんのよりよい未来。アプリによって治療効果が高まることを証明できれば、個人のスマートフォンで活用する展開も見据えています。KOZOCOMさんには、今後も一緒に走り続けてくれることを期待しています。
CUSTOMER INFORMATION
慶應義塾大学医学部救急医学
年間約7500件の救急搬入を受け入れ、最重症の3次救急にも24時間365日体制で対応する国内有数の医療機関。救急専門医と外科専門医などを併せ持つダブルボード医師たちがさまざまな救急疾患と外傷の治療を行うほか、大学病院として最先端の臨床研究や次世代の医師育成を担う。さらに国内外への災害派遣を行うプロフェッショナル集団。
所在地東京都新宿区信濃町35
代表電話番号 03-6459-2228
WEBサイトhttps://www.keio-er.com/